梅雨のど真ん中は、岩場に行く機会も減る。そんな時は、普段あまり行かないジムへの遠征だ。今日はよく一緒に岩場遠征するOさん、JKと、４年ぶりのΔジムへ行ってきた。
まずはグレード感を確認するために、足自由の７級と６級を１本ずつ登る。どちらも一撃で終了。さらに手足限定になる５級を２本ほど続けて登る。これも一撃で終了した。さあ、最近のホームεジムでは苦戦する４級だ。
何度か来ているというJKと一緒に、面白そうな４級課題を登ってみる。すっごく難しいというわけではなく、きちんとオブザベして、ホールディングや体勢を意識して登れば、どれも一撃できる課題だった。ふむふむ。
続いて３級へ。これは、課題ごとの得意・不得意の差がはっきり出る感じだった。オンサイト出来るものもあれば、スタートからの初手が取れない課題もある。
いろいろ見たのち、たまたま合流したKッシーが「私の宿題はこれなんです」と言う13番の課題をセッションする。ピンチで持つホールドをマッチして、次のピンチで持つホールドを取るところが核心。２度ほど設定と思われるムーブで登ってみたら、足をしっかり残していこうとすると、リーチにうまく合わない感じがした。そこで、ジャドーズ・モードの発動。サイファー気味に飛び出して、両ガスで抑えるようにしたら止められるようになった。もちろん足ブラ。２度ほどこのムーブを試して、「次は完登するね」と言いながら挑戦した。登っていると、後ろでJKの「ヤクザな登り方だ」と論評する声がする。うっせえわ。はい、完登。
一通り３級課題を触った後は、週課題・上級の２本に敗退した。「一本くらいは２級も完登して帰りたいなぁ」とつぶやいていたら、Kッシーが「Oさんは、これはやめておいた方がいいって言ってましたよ」とおススメ課題を教えてくれた。9番か。やってみっか。
９番の課題、OさんがKッシーにおすすめしないのもわかる。第一核心から第二核心までの３ホールドが、いずれもスローパー風だからだろう。でも、私には大好物。やらないはずがない。
そして挑戦。核心部の抜け方は３トライくらいでつかめたけれど、通して登るとしっくりこない箇所がある。頭をよぎるK山さんの「バラシてできるのにつながらないのは、ワンムーブ足りないから」という名言。そうか、と思ってやってみたら、３トライ後に完登できた。嬉しいなぁ。
このあたりでタイムアップ。さっさと着替えて出入口へ…と思ったら、出入口そばのスラブ壁でJKとKッシーがセッションしてる。週課題・中級、らしい。見てるとなんだか楽しそう。「ちょっとやらせてよ！」と声をかけ、一度しまったシューズを出して履き替えて、やってみたら一撃。あれ？ このところεジムのスラブでジタバタしてたから、身体が順応しているのかも。終わり良ければすべてよし。気分よくジムを後にできた。
Δジム、初めて行った時とは印象がだいぶ変わった。難しい課題は多いけど、手も足も出ないとか、絶望感しかない、という課題は少ない。持ち方、乗せ方、体勢を工夫していけば、必ず少しずつ進んでいくからだ。εジムの月パスが切れたら、ここをホームジムにしても良いかも。あるいは、週末のホームジムか。
