pmnjのスポーツ日記

体験したスポーツの記録を書く日記です。

全力って(東京・御岳ボルダー009回目)

 仕事はお休みです。ジャドーズKさんと一緒に、東京・御岳ボルダーに遠征してきました。寝坊して行くのを断念するという失敗はもうイヤだったので、ジムにも行かずに早寝をしました。その甲斐あって、予定より1本早い電車に乗り、御岳に向かうことができました。そして、朝の8時から7時間ほどタップリ登ってきました。
 今日もまた、岩場・再入門。ただ、これまでとは取り組み方を変えました。課題の数をこなすのではなく、いくつかに絞り、まだ登っていない/完登できていない課題への挑戦を中心に据えました。
 いつものように、シューズは二足。テッパンのミウラーに加え、フューチュラを持参してみました。“鉄板”オリジンとは真逆の選択。いろいろ試してみたくて。


<98番:マミ岩>
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 御岳ボルダーには、たくさんの岩と課題があります。一日で複数の岩や課題に触れるのも楽しいけれど、一つの岩/課題に集中して取り組むのも同じくらい楽しいです。今日はマミ岩に長い時間滞在して、複数の課題に挑戦することにしました。

・マミ岩左(a:6級):再完登×2回
 付いているグレードの低い順に始めます。この課題は、生まれて初めて御岳ボルダーを訪れたときにオンサイトで登っています。でも、その記憶はすでに忘却の彼方。ほとんど初挑戦という感覚でした。お試しのフューチュラで登り、一撃で再完登。さらにミウラーでも登り、今日の調子を確認してみました。

・マミ岩中央(b:4級):レッドポイント(10トライ未満)→累計 V 2.5/5本
 岩場では、スタートの体勢に付くのに苦労する頻度が高くなっています。いわゆる“離陸できない”状態になってしまうことが多くて、「スタート、下手ですね」と言われることも。この課題もそうでした。レイバックで出るのか、正対か。持つホールドはどこが良いのか。などなど、アレコレ悩んでしまいました。ミウラーを履いてホールドをペチペチ触ります。
 そうこうするうちに、「これでどうかなぁ…ン!? 行けるかも!」と思った一瞬の判断で、何とか離陸。そのまま初手を取って登り切っちゃいました。右手はとても持ちにくいアンダー、左手はカチ持ち、右足が少し遠目のホールド、というパターンでした。
 ジャドーズKさんが他の課題を見ている間に完登したので「ええー!? 証人もいないし、証拠動画もないでしょ」と、どこかのジャドーズAさんのようなことを言われます(笑)。悔しいので離陸だけ、もう一回やってみせることに……したけれど、これがなかなか難しい。一回は離陸できましたが、それ以降はダメでした。うーん、自分でもどう登ったか説明できないので、次の機会にリピートしないと。

・マミ岩右(c:3級):レッドポイント(二桁トライ)→累計 V 5.5/6本
 今日の問題課題。これもスタートで悩みました。スタートのホールドと思える箇所をペチペチと触っていたら、あっという間に滑ってきて“デュアルテクスチャー状態”に。「あっれー、オレ、こんなに手汗かいたっけ?」と、自分でも不思議になりました。これまで、ジムでも岩場でも「乾燥肌だから、チョークいらないよね」なんて言いながら登っていたのに。。。一回触ると、その場所の色が変わり、みるみるうちに滑ります。そのたびにチョークをつけて磨き、また触っては滑らせて、またチョークをつけて磨き、の繰り返しでした。
 交代でトライしているうちに、ジャドーズKさんがスタートからのムーブを作りました。げげ、負けてられない! と思い、そのムーブを真似して少し先に、ちょっと甘いけどカチ持ちできるところまで進んで、「どうだ!」と。岩場でも小競りんぐです。二人で、少しずつムーブを詰めていきました。
 何トライかのち、ジャドーズKさんがついにRP! アローンはいやだーっ。今日一番しっくりきた、右足ミウラー/左足フューチュラの組み合わせで、集中したトライを始めました。
 集中したトライ、1回目は初手が滑ってフォール。2回目はカチ持ちする箇所が滑ってフォール。3回目はカチ持ちする箇所をクロスマッチができず、とっさに上げた左手が「何もないところ(Kさん・談)」を保持して耐えるもフォール。そして4回目、見ていたKさんが「あれ、なにやってんの!?」と驚くようなムーブでやっと完登できました! カチをマッチせず、左手は上の皺をフリクションで耐える。皺の部分にある結晶を必死の思いで保持して、左足を大きく左に張る。そして……左手でリップを叩きに行く。というムーブです。うーーーん。直前に完登したKさんのムーブが理にかなったものだったのに対して、まさに攀じ登る、というスタイルでした。ふぅ。
 この課題も、次回以降のリピートが必要だなぁ。 



<61番の岩:勝手に“ガマガエル”と命名>
・無名課題(c:5級):敗退(1トライ)
 マミ岩右で全力を出し切った感じになり、その後は2級課題に挑戦する気力がありませんでした。「そろそろ移動しようか」と申し合わせ、鵜の瀬橋を渡って対岸へ。Kさんが触ってみたいと言っていた「モンキーカンテ・右抜け(オーストラリア岩)」に行ってみることに。その途中で、私の宿題になっていたこの課題を、触らせてもらうことにしました。
 「今日は3級も落とせたし、行けるでしょ!」と思って始めたら、スタートのアンダーを持っていた右手に穴が空きました。痛い! これで気力減退。あっさり諦めて、宿題提出は待ってもらうことに。


<55.すべり台岩>
・トラバース(e:3級):レッドポイント(5トライ)→累計 V 8.5/7本
 さらに移動して、すべり台岩へ。こちらも宿題になっている課題です。課題を初めて見たKさんは「できる感じがしないなぁ」と一言。ええ、そんなに簡単に登られると困るんです(笑)。
 前回感覚が良かったミウラーで、1トライ目。前回と同じところで落ちましたが、ホールドの持ち感はずいぶん良くなっていました。マミ岩でのように滑ることもなく、初挑戦時よりもフリクションが上がっている感じがします。「これは行けそうだから、落とせるまで挑戦させて!」とお願いして2トライ目。また同じところで。。。
 見ているだけではつまらなかったのか、Kさんもシューズを履いて一緒に始めます。そうしたら、なんとなんと一撃(@_@)。あーあ、登られちゃったよ。。。
 執念のトライを3回繰り返し、3トライ目でようやく完登。あー、これもあれだ。次回以降もリピートが必要なやつだ。


 すべり台岩のトラバースを終えたところで、二人とも全力を出し切りました。電池切れ。すぐそばにある「とけたソフトクリーム」の諸課題を見学して、今日は切り上げました。
 次の御岳遠征は、早ければ次の日曜日を予定しています。週末は混雑している岩も多いので、無名の低グレード課題を中心に、挑戦数を多くする楽しみ方をしようと考えています。


・次回のお楽しみ
 ガマガエル c
 オーストラリア岩 カンテ右