（過去の記録。記事を書いたのは2020年5月5日）
（承前）「どこなら登れるかねえ」「ニニウか赤岩青巌峡か、それとも有珠か」「ダメだったときの精神的なダメージが大きいから、近いところにしましょうかね」「じゃ、有珠だ」 と話しつつ、クルマまで移動。いやいや、アヨロから有珠でも80km、十分遠い。それでも、行ってみた。
到着した有珠ボルダーは、先ほどのアヨロと違って快晴。さっきまで着込んでいたダウンジャケットを脱いで長袖Tシャツになっても暑いくらいだった。とはいえ、まだ風は強い。波が高いので、離れ島エリアには渡れなかった。アクセスが楽な公園エリアで終日を過ごすことに決める。
＜チャランケ右＞
・ポロモイ（SD 5a）：フラッシュ → 累計5本／V5.0
・ポロノット（SD 5c）：レッドポイント（2トライ） → 累計6本／V5.5
北海道のボルダーは、フレンチグレード表記。普段慣れ親しんでいる段級に換算しないとピンとこない。「5aってことは、5級くらい？」「でも、4だと7級ぐらいだから、5aで6級かも知れないっすよ」などと言いつつ、これを。『ポロモイ』の方はフラッシュ一撃、『ポロノット』は2トライかかったから、感覚的には前者が6級くらいで後者が5級くらいか？ よくわからん。課題が面白かったから、いいんだけどね。一応、ブログ内では5級（V0.5）として記録しておく。
＜B#5＞
・チニー（SD 5b）：レッドポイント（2トライ） → 累計7本／V6.0
・ミッシー（5a）：フラッシュ → 累計8本／V6.5
低い岩の下に潜り込んでスタートし、フェイス面に出てくるのが『チニー』。裏面のフェイスを登るのが『ミッシー』。どちらも、ガビガビの岩肌が指に食い込んで痛い。チニーの方はフェイス面に出てくるところの動きで足が切れそうになるところを耐えるのが核心。低ーい位置でルーフクライミングができるので、こちらの方が好みかな。
＜浮き球岩＞
・あさり（5b）：レッドポイント（2トライ） → 累計8本／V6.5
カンテをグイグイと登って行く課題。今日触った中では、いちばんダイナミックな動きをするものだった。
・こんぶ（5b）：敗退
・わかめ（6a）：敗退
甘ーいスローピーなところを押さえながらトラバースするのが『こんぶ』。トラバースの途中で直登していくのが『わかめ』。どちらも、スタートは同じ。
スタート位置につくときのバランスが、そもそも難しい。足でしっかり立って、さらに両手で甘いフェイス面を押さえていく。何度かの挑戦でそこまではできたのだが、いったん取ったバランスを崩して手や足を動かすことができなかった。これは、あれだね。そのまま白骨、だね。
このあたりで夕方になり、本日は終了。登れずに終わるかと思っていただけに、満足満足。
ただ、この後で晩ご飯を食べるために往復160kmのドライブをすることになろうとは、岩場を後にする時点ではまったく想像していなかったのであった。
