pmnjのスポーツ日記

体験したスポーツの記録を書く日記です。

テッパンと鉄の板(東京・御岳ボルダー 006回目)

 ほぼ一ヶ月ぶりに、東京・御岳ボルダーに遠征してきました。今回はジャドーズOさんと一緒です。朝の8時からお昼過ぎまで、6時間ほどタップリ登ってきました。
 持って行ったシューズは二足。一足はテッパン(まず間違いない、という意味)の四代目ミウラー。もう一足は“鉄の板”オリジンです。寒い時期なので、ソックスを履いても痛くないサイズのオリジンが良いかな、と思ったことが理由です。結果的には、ほぼ全部の課題をオリジンで登りました。

注釈)今回から、岩の名前や課題名・グレードは『御岳ボルダリングエリアガイド(株式会社ダイホールド 編集・発行)』に記載の通りに表記を統一します。本文中で“トポ”と記載しているのは、この本を指します。

 御嶽駅に到着したのは、朝8時の少し前でした。まだまだ非常に寒くて、ジャケットもオーバーパンツも脱げませんでした。往路の電車内で「今日は、グレード関係なし。たくさんのエリアに行き、たくさんの課題を“完登”しましょう!」と打ち合わせ。最近、本当に自分が弱いことがわかったので、岩場・再入門のつもりで行こうと思ったためです。ジャドーズOさんも「今日はいいですよー」と快諾してくれて、方針決定。10級だろうが9級だろうが、何でもやるつもりで始めました。

・無名課題(50番の岩・a:8級):オンサイト→累計69級
 駅前のコンビニエンスストアから降りていき、最初に目に付いたのが50番の岩でした。「8級の課題がありますねぇ。アップにちょうど良さそうですね」と話して挑戦。簡単そうに見えましたが、膨らんだ部分を両手アンダーで持った瞬間に「足(のホールド)がわからねぇ!」と大騒ぎ。こういうところから再入門です。最終的には両手アンダーでフレーク部分を抱え込み、足をムリヤリ上げて乗り込み、どうにかこうにかオンサイト。ホッ。

・無名課題(オーストラリア岩・b:9級):RP(2トライ)→累計78級
 御岳小橋の真下にあるオーストラリア岩。トポだと49番の岩です。直前の50番の岩から近かったので、マットとシューズ、チョークだけ持って移動し、始めました。「9級でしょ!」なんて思ったけれど、やっぱり足がうまく使えずに苦戦。1トライ目はホールドに乗せた足が滑って落ちました。。。2トライ目はテッパンのミウラーに履き替えて慎重に登ったら、アッサリと完登できました。いやぁ、シューズの違いって顕著だなぁ(ワカッテナイクセニ)。

・無名課題(53番の岩・e:10級):オンサイト→累計88級
 少し下流に下って53番の岩へ。低い岩のトラバース、という大好物があるためです。「まずはどんな感じか試してみます」と言いながら、トラバースの途中にあるホールドがスタートになっているこの課題から。足がとってもわかりやすかったので、オンサイトできました。

・無名課題(53番の岩・f:8級):オンサイト→累計96級
 本命のこちらにも挑戦。リップからスタートして、途中でいったん下がり、また直上していくというトラバースです。足のホールドが顕著だったので、こちらもオンサイト。ホッ。

・無名課題(すべり台・i:10級):RP(2トライ)→累計96級
 53番の岩を挟んで、川沿いには「とけたソフトクリーム」、遊歩道側には「すべり台」の岩があります。どちらも著名な岩で、いつも誰かしら登っています。「とけたソフトクリーム」の方は思っていたよりも高く、下降路も怖そう。チキンハートな私はパス。「すべり台」の方に挑戦することにしました。
 で、やるのはやっぱり10級。なのに、この課題は2トライ目で完登でした。足がやっぱり難しく感じるんですよね。岩場慣れ、まだまだ不十分だと思いました。

・無名課題(すべり台・h:10級):フラッシュ→累計106級
 同じ面にあるこの課題も。ジャドーズOさんがオンサイトするところを見てから登ったので、フラッシュです。こちらはスタートホールドが指定されていて、先ほどのiよりも登りやすく感じました。

・無名課題(すべり台・g:10級):オンサイト→累計116級
 同じ面の“10級トリオ”、最後の1本。岩質に慣れてきたのか、これはオンサイトで。

・石垣フェース(58番の岩・a:6級):RP(3トライ)→累計122級
 「御岳小橋エリア」を後にして、下流に移動しました。少し歩くと「御岳小橋下流エリア」があります。いくつか岩を下見して、一発で気に入ったコレに挑戦しました。トポには『意外に高さがあって…』という記載がありましたが、高さはそれほど気になりませんでした。背後に遊歩道の石垣があって、心理的な影響があったのかもしれませんね。
 苦戦したのは、スタートの体勢を決めることでした。スタートホールドが、滑る滑る。本当にツルツルでした。さらにバランスを取れる足の位置を決めるのにも一苦労。やっぱり、岩場では6級でも苦戦しちゃいます。
 ジャドーズOさんが2トライで完登し、「置いて行かれるわけにはいかん!」という気分に。なんというレベルの低い小競りんぐ(笑)。でもまぁ、真剣にやったら3トライ目に完登できたので良し、としましょう。

・無名課題(57番の岩・f:SD9級):オンサイト→累計131級
 すぐ隣にあった57番の岩。「シットダウンスタート、苦手なんですよね」と言いながら挑戦しました。実質一手物。足の位置を決めたらサクッと完登できました。

・無名課題(57番の岩・e:SD9級):フラッシュ→累計140級
 後から振り返ると、今日もっとも苦戦した課題です。fと同じく実質一手物ですが、その一手でリップを取った後でマントルを返すのが辛かったこと。。。禁断の膝マントルまで使って、どうにかこうにか一撃で。

・無名課題(57番の岩・b:9級):フラッシュ→累計149級
 同じ岩の反対面にある課題です。さっきのSD9級よりも、圧倒的にラクでした。

・無名課題(57番の岩・a:10級):オンサイト→累計159級
 さらにコチラも。今日初めて「落ちる気がしねぇ」と思いながら。まぁ、10級ですしね。

・57トラバース(仮称)(57番の岩:8級?):RP(2トライ)
 fの課題のさらに左にある辺りからスタートして、eの課題の先で直上するトラバース、というのを設定してみました。リップのみ限定にすると、そこそこ面白かったです。fのスタートからeのスタートに抜けて行く辺りが核心、かな。

・無名課題(70番の岩・b:9級):オンサイト→累計168級
・無名課題(70番の岩・a:7級):オンサイト→累計175級
 57番の岩で遊んだ後、ふと気がつけばもう12時を回っていました。昼食ターイム。荷物を置いて貴重品だけ持ち、駅前のコンビニエンスストアへ。少し休憩をしてから、「鵜の瀬橋エリア」へと移動しました。
 先日の台風による影響は大きいようで、水たまりはまだアチコチにあるし、流木もひどい状態でした。71番の岩で遊ぼうかと思っていましたが、水たまりでマットが敷けない状態だったので断念。まだ登れそうだった70番の岩へ。どちらの課題も難しく感じる箇所はまったくなく、登り終わった後で「え、これ10級じゃないの?」と二人で話すほどでした。

 この後は「鵜の瀬岩」「砂箱岩」「マルガリ岩」などを見学。どの岩にも多くのクライマーが取り付いていて、シャイな二人は入っていけず。橋を渡って「忍者返しの岩エリア」へと移動しました。

・遊歩道トラバース(遊歩道岩・b:1級):敗退(今日は2トライ)
 継続中の課題です。ヘロヘロになっていたこと、今日は悪いイメージを持ちたくなかったこと、という理由をつけて、2トライのみでした。1トライ目はミウラーで。水平ガバまで行けず、足をクロスすることもできずに敗退。2トライ目はお試しのオリジンで登ったら、足がまったく信じられずに敗退。いやーっ、退化してる?
 ジャドーズOさんは、同じ岩の「遊歩道左」「遊歩道中央」を、それぞれオンサイト。遊歩道トラバースも、私やジャドーズKさんが進めているところまでアッサリ到達。さすがです。
 

 そろそろ、二人とも疲労が溜まり、「もう登れましぇん」という感じになってきました。たくさんの人で賑わう「忍者返しの岩」を見学し、次回以降に備えて「トラバースボルダー」「白狐岩」「マミ岩」「水の詩岩」などを見て回ってから撤収しました。来週も御岳遠征に来る予定なので、新しい課題にも触ってみたいと思います。

 今日は岩場・再入門。「グレードとか評判とか関係なく、岩に触って登っているだけでも、十分に楽しい」ということがわかって嬉しかったです。どこの岩場でも、どの岩でも、つい一つでもグレードの高い課題に挑戦しちゃうというのが私の悪いクセ。グレードの高い課題はやっぱり難しくて、「登れない」と落ち込んで帰ることばかりでした。今日はそれが少し治せたかな。