pmnjのスポーツ日記

体験したスポーツの記録を書く日記です。

パイプライン、貫通!(湯河原・幕山014回目)

 初めて本格的な岩場に行ったのは、昨年のこと。「瑞籬ボルダーに行こうよ!」と約束していたところ、当日は雨の予報。「それなら、雨予報が出ていない湯河原で」と予定が変わって、訪れたのが神奈川県の湯河原・幕山公園でした。その日は、初めての岩場に四苦八苦。貝殻岩にある「石切師」を落とすのが精一杯でした。
 それから、岩場にドハマリ。クライミングの兄貴分に何度も連れて行ってもらい、すっかり幕山公園の虜になりました。特に「石切師」と同じ貝殻岩の「パイプライン」に惚れ込んでしまって、ずーーーーっと通い続けました。「2015年のうちに、落としたい」、そんな思いが、今日ようやく通じました。やっと、やっと、パイプライン貫通です。

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 通い始めた当初は、スタートの一手目を取ることさえできませんでした。強傾斜でのシットダウンスタート、腰を浮かすことがまったくできず、1日中やりました。ジムのルーフ壁で何度も練習→貝殻岩で挑戦→ダメ→ジムで練習。そんなことを繰り返し、スタートできるようになったのが取り組みだしてから3回目のことでした。
 スタートできても、今度は二手目のリップへ出られない状態に。またジムで練習して、リップが安定して取れるようになるまでで去年は終了。「やっぱり、“お買い得”って言われていても初段だからなぁ。自分にはまだムリなのかな」と、心が折れそうになりました。

 今年の正月。「やっぱり、やりたい。落としたい」と考えて、パイプラインの貫通を1年間の密かな目標にしました。けれども、春先までのシーズン中ではリップから先に進めず、トホホ状態。10月に受けた手術の影響で岩場シーズンに出遅れ、さらに11月にチャンプと行った時も前年より後退していて、本当に落ち込みました。

 けれども、「やっていれば、必ずできるようになる(クライミングの師匠)」「今日落ちた分だけ、明日は強くなる(瑞籬遠征時のメンバー)」「外岩は、通った回数が勝負だ(ジムの強者クライマー)」などの言葉に励まされ、再びパイプライン熱に火がつきました。
 そして今日、やっと自分の納得行く形で、パイプラインを落とすことができました。感無量です。これまで見守って/励ましてくれた皆さんからは「おめでとう!」の言葉をたくさんもらいました。ありがたいことです。

 もちろん、これで“初段クライマー”になったわけではない、ということはわかっています。1年ちょっとの時間をかけてパイプラインという課題のムーブができるようになっただけで、他の岩場でも通用するほどの実力はついていないでしょう。現に瑞籬では6級の課題が登れていませんし、同じ貝殻岩にある「貴船」も歯が立ちませんから。。どこの岩場でも安定して登れるような実力をつけるべく、まだまだ努力し続けたいと思います。私の惚れ込んだ課題はいくつかありますが、どれも「やっていれば、いつかできる」感じがしますので。

 次は「貴船」。その次は東京・御嶽ボルダーの「ファットアタッカー」が目標です。来年中には落としたいなぁ。しつこくしつこく、粘って取り組みますか。


 そうそう。前回はクライミングパンツもTシャツもボロボロにしましたが、今回は左前腕の擦り傷(リップ上のカチを取る時に壁に擦る)だけで済みました。いつか再登するときは、どこも傷つけずに登りたいですなぁ。

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