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pmnjのスポーツ日記

体験したスポーツの記録を書く日記です。

人生最良のセッション(Aジム349回目)

 クライミングの師匠は、リハビリ期間中。同じ長モノ課題に挑戦しています。そんな師匠が誘ってくれたのですから、行かないわけには参りませんよ、ええ。午前中からの熱戦で目が少しかすみ気味(年齢のせい)でしたが、行ってきました。
 2時間くらいで帰ろうかな、と思って行ったAジム。正直言って、今日は長モノ課題があまり進められるとは思いませんでした。ところが。。。

 二人とも、少し疲れ気味。スタートからゴールまで通して落とそう! と最初から意気込んで始めたわけではありませんでした。「苦手にしているパートのムーブを出そう」とか「どうしても疲れてしまうパートがあるから、レストポイントをうまく探ろう」とか、そんなことを言いながら始めました。
 まず最初に、青ルートの「大レストポイント」を探り、そこからのクライムダウンでどんなムーブをするか確立するところを。カンテ側の大きなホールドにヒールフックをかけて乗り込むと、両手を離しても大丈夫な箇所があります。二人でそこを発見して、スタートから直上する部分で蓄積した疲労を取り除くようにしてみました。
 問題は、レストからの動き出し。ここをしっかり詰めておかないと、クライムダウンの続き~トラバースの部分で疲れが出てしまって精度が下がります。お互いが挑戦するところを動画に撮影して手順/足順を確認し、徹底的に話し合いながら「これでもう大丈夫!」というムーブを出しました。

 次は、最後の緑ルートで核心になっているところ。ヒールフックをした足でかき込むのが大切なのか、逆の足でホールドを押す力が大切なのか、まだ詰めて切れていなかったところです。複数のムーブを試してみて、結論を出していきました。
 核心でそのムーブを出すために必要になってくるのが、右手の引きつけ。引きつけができる余力を残すには、その前のマッチするところで少しでもいいから休む必要があります。そのためには、一つ前の足の位置が大切……という風に、核心部分を乗り越えるための準備をどうするのが効果的かをとことん詰めていきました。ホールドを持つ位置、足を乗せる位置、どちらもほんの少しの工夫で身体への負担が大きく変わります。「こんなことで、こんなに変わるんだ!」と、a-haの連続でした。

 最後に、さらに遡って赤ルートの処理の仕方をセッション。最後の緑ルートであの一手を出すには、赤ルートのあそこで右肩を休めなくちゃいけない。でも、その前から右は酷使しているから、レストポイントを見つけて休ませなくちゃいけない。腹筋や背筋をしっかり意識していけば、少しのレストでも乗り切れそう。そんな風に、ここもドンドン遡って話し合っていきました。


 残念ながら、今日は二人とも課題を落としきることはできませんでした。師匠はゴール3手前まで。惜しいところでした。


 今日は今までで最良と言えるような濃密で有意義なセッションでした。収穫は二つあります。
 一つ目は、「クライミングは頭脳のスポーツ」ということが納得できたこと。今日は本当に細かい部分まで詰め、お互いの長所を活かす方向で個々のムーブを連関させて考えました。考えて考えて考えてムーブを出す、その上で登る。そうすると、それまでとはまったく違った感覚になります。ラクになったり、先に行けたり。ふだんの課題ではここまで考えることがなかったので、新鮮でした。
 もう一つは、「全身が満遍なく疲労した」ことです。これまでは長モノをやっても、手指を中心とした上半身の疲れがほとんどでした。腹筋や背筋はそれほど疲れを感じず、足に至ってはほとんど疲れがない状態でした。けれども、今日はまったく違いました。かなりの回数をこなしたはずなのに、手指/前腕/上腕にいつものような疲れはありません。逆に、腹筋や背筋、そして足の疲れ具合はいつもより大きかったように感じました。「まだ何度か登れそう」な感じでありながら、実際には8級の課題を触った瞬間に「身体全体の調子がおかしい、今日はもう登れない」と感じるほど。こんな疲れ方は初めてだったので、ビックリすると同時に「ああ、全身をしっかり使えたな」という満足感がありました。


 というわけで、今日は本当にすごいセッションでした。この貴重な体験を師匠と共有できたのが、とても嬉しいです。達成感(落としちゃいないけど)、満足感(まだ登れそうだけど)の大きさは、これまでのどのセッションとも比較になりませんでした。



 最後に、自分用の覚え書き。全国で推定3人くらいの読者の皆さんにはよくわからないかもしれませんが、お許しを。

・青のトラバース。ピンチ→黄10G→オレンジをガス→ピンチで寄せる。左足はかき込みで。
・大レスト後。右手を緑→足の乗せ替え→スメアを使って左手は赤スローパー→乗せ替え→右手ピンク。
・赤序盤。緑とピンクで呼吸を整えてからトラバースに入ること。
・赤のトラバース。青ホールドで返したら、水色J持たずに左手飛ばす。左手上、右手下でマッチ。
・赤のトラバース。左足アロハ、右足青で紫取る。いったんレストしてから動く。
・赤のトラバース。右足J(黒)でサイド取り、左足を黒Aビスに乗せてから次へ。
・赤の直上。ボテ上のピンク右手、緑サイド左手で、一回呼吸を整える。右肩を休める。
・直上後のトラバース。自分ムーブを信じる。カンテ側の丸を取ったら、右手をシェイク。
・クライムダウン。ポッケ取りは、右手(緑)を強く意識。左手はリズムで動かす。
・緑の最初。初手の黒はガスで入る。その前に、左手ポケット/足はスメアで右を休めること。
・緑のトラバース。耳ではとにかく右肩を休める。左はどれだけ疲れていても落ちない。
・緑の核心。肘が背中に回り込むくらい、右手を強く引きつける。脇締める/背中寄せる。