pmnjのスポーツ日記

体験したスポーツの記録を書く日記です。

ブービー(Color of Fire@千葉・印西ロッキー)

 千葉県の印西ロッキーで開催されたコンペ『Color of Fire』に出場してきました。今回は個人戦(マスタークラス)と、ダブルス戦(男女ペアの得点を合計して競う)の2種目にエントリーです。Aジムで知り合った強い女性にパートナーになってもらい、3ヶ月くらい前から一緒に練習して臨みました。
 コンペの形式は、2週間前に出場した『スポドリ! Cup 2015』に似ています。全面リニューアルされた全壁に、多数の課題が並んでいます。グレードごとに得点がついていて、登った分の得点を合計して競います。ただし、前述のコンペとは違って、合計できるのは7本分の得点だけ。保険として低いグレードを7本登ってから高グレードでの加点に挑むこともできますし、最初に高グレードの課題で得点を稼いでからヨレていても登れる課題で帳尻を合わせることもできます。人によって戦略や作戦が違うため、駆け引きも面白そうでした。
 また、今回のコンペでは各選手の得点がリアルタイムで集計、表示される仕組みを導入していました。実際の予選中には見る余裕はありませんでしたが、ダブルスのペアとか、同じジムから別のクラスに参加している人に「あと○点で順位上がるよ!」なんてことが言えそうでしたね。


 事前に立てていた作戦は、序盤はスラブや垂壁で低グレードの課題を落とし、中盤から強傾斜壁や高グレードの課題に挑み、最後にスラブや垂壁の高グレード課題に行こう、というものでした。目標は、3級(300点)×5本と4級(250点)×2本の2,000点。4級を4本落としてから3級に行って、上書きしつつ加点する、みたいな感じを考えていました。

 開始前の1時間、オブザベ。全壁の2~4級課題を見て、登れそうなものと取り組む順番にある程度の目処をつけるようにしました。ところが、スラブや垂壁の低グレード課題が、ちょっと厄介そうに見えました。そこで若干作戦を変更して、最初は緩傾斜壁から始めることに。そんなことをアレコレと考えていたら、あっという間にパートナーの予選時間に。応援しつつウォームアップして、90分のセッションが始まります。


 最初に取り組んだのは、強傾斜壁の1級課題。事前の作戦と大違いですが、ちょっと思いついたことがあったので、わざと落ちそうな課題をやってみました。今までのコンペでは、「絶対に落とせる」と感じた課題を最初に持ってきていました。しかし、緊張感やオブザベの甘さから、そんな課題で落ちることもありました。ゼッタイできる! と思っている課題が落とせないと、かなりショックを受けて緊張が増します。焦りも生まれます。そんなことを避けたかったので、今回は「まず、落とせることはない。落とせたら奇蹟だよね」と思える課題を最初に持ってきて、落ちること自体に馴れちゃおう、と思ったんですよね。で、やってみた、と。
 目論見は当たってました。思ったよりも上部まで登れて、ゴールの二手前までは進めました。その後はもちろん落ちましたが、「まぁ、落ちて当然だよね」「でも、考えていたよりも登れたよね」「今日は調子がいいのかもね」などと思えたので、気分がだいぶラクに。 2本目は2級の課題。これもあっさり落ちて、落ちることには慣れました。さて、ここからが本番です。
 緩傾斜壁の3級課題を落として気分を良くして、4級や3級の課題に取り組んでいきました。並んでいる人数が少なくても、思ったより回転が悪い壁もあって、見極めるのが少し難しく感じました。90分の予選時間のうち70分を経過したところで、ようやく規定の7本分の得点を確保できました。思ったよりも3級課題が厳しくて、オンサイトで落とせたのは1本のみ。目標の2000点には遠い状態でした。そこで、ここからは、比較的回転が早く連撃できそうな壁にある2級課題に挑戦。2トライして落とした時には、終了2分前でした。ちょっと時間配分に失敗した感じです。


 結局、予選の結果は2級と3級が各1本、4級が5本の1,900点。50歳以上の選手が出場するマスタークラスでは、10人中9位という成績でした。いやぁ、皆さん強いです。ゼッケンを見て声をかけてくれた同じクラスの方からは「いまいくつ? まだ若いんだから、もっと登れなくちゃダメだよ!」と言われました。テヘ。
 ダブルスのパートナーも(内訳は異なるものの)、私と同じ得点。二人の得点を合計したダブルス戦は62組中45位と、こちらも下位に沈みました。足、引っ張ってしまったなぁ。
 思ったよりも登れたけれど、思ったよりも順位が悪い。喜ぶべきか悔しがるべきか、気持ちが整理できない終わり方でした。総じて「面白かった、楽しかった」と感じることはできていたので、良かったことにしましょう。


 来月のコンペにも出ます。このところ2週間に1回のペースでコンペやイベントに出てきましたが、次のコンペはいろんな意味で本番と位置づけています。これまでのコンペで得たものを活かし、反省を糧にして、上位入賞を狙います。