「連登はいかんですぞ」と書いた翌日にジムへ。狼少年。
ここ1ヶ月くらい、ずっと取り組んでいる課題があります。手数はそれほど多くないものの、核心と呼べる箇所が2つあります。最初の核心をクリアするまでに体力と集中を使い切ってしまい、後半の核心をクリアできない。あるいは逆に、後半の核心に気を取られすぎて前半の核心をクリアできない。そんな日々が続いていました。「いつか落としてやる」と強く心に誓うものの、そこまでの道のりを遠く感じていました。
今朝起きてみると、体の調子がここ数日で一番、という感じでした。体は軽く感じるし、関節の可動域も大きく感じます。「今日なら、落とせるかも」という淡い期待を抱いてジムへ。
週末ということもあって、目的の課題がある壁はたくさんの人が。いつもなら他の角度の壁に行くところですが、今日は気持ちの強さが違いました。ウォームアップを終えてから、ひたすら挑戦。何度落ちても、休憩して(そして、下見も真剣にして)トライです。
落ち続けて5回目くらいから、核心のあたりで周りの人から声援が。初めてお会いした方から「あそこのムーブはこうじゃないですか?」と教えて頂いたり、「自分もちょっと苦手な課題なので、登ってみます。よかったら参考にして下さい」と実演して下さる方がいたり。
そうこうするうちに8回目。ドタバタとした動きながら、核心を二つとも乗り越えてゴールのホールドに手が届きました。「ガンバ!」の声援を受けて一気にクリア……できずに落ちました。ゴールのホールドは持ちにくく(これを「手が悪い」と言うそうな)、手を滑らせてしまったのです。トホホ。
「あそこまで行ったなら、次は落とせますよ」「ゴールに両手タッチはできたんだから、落とせたことにしてもいいんじゃない!?」「いやぁ、ハラハラするねぇ」
周りの方の期待と不安を背負いつつ(大げさ)、今日最後のつもりのトライ。最初の核心、よし。次の核心、ヨシッ。そしてゴールのホールドへ。ホールドの持ち方、脚の置き方、バランスの取り方を慎重に見極めて、利き手でゴールを持ちます。「行けるっ!」と、周りからの声援。もう一方の手も慎重に出して、ゴールホールドを両手で保持。「ウォーッ!」と、周りの方から声が上がりました。
人見知りが激しいので恥ずかしかったものの、周りの方の声援はありがたいなぁ、と感じた今日でした。